90回選抜野球
-甲子園練習 3月19日 9時30分~ (30分間)-
<毎日新聞> 守備力。室内練習場に快音が高らかに響いた。主将の畑山陸翔捕手 (2年) がキャッチングの姿勢で、バッティングマシンから飛び出したボールを捕球する。マシンに白球を入れる田口海斗 (同)、近くで見守る井島虎之介 (同) の両捕手と合わせ、3人ともメンバー入りした。3人はいずれも正捕手の経験を持つライバル同士だ。 18人のメンバーのうち、捕手は通常2人。3人は珍しいが、これには理由がある。渡辺義久監督は3人それぞれの長所を見極め、試合状況に応じて起用する。継投ならぬ 「継捕」 だ。 東北大会初出場を決めた昨秋の能代戦は、3人の 「継捕」 で勝利をもぎ取った一戦だった。 先発の畑山主将は6回まで佐藤亜蓮投手 (2年) を好リードし、8奪三振。6回に1失点した後、渡辺監督は 「点を取るしかなかった」 と判断。7回、代打で強打の井島捕手を送り出した。その回、チームは4点を奪い逆転。その後、3番手の田口捕手が 「守備固め」 を託され、無失点で切り抜け勝利した。 センバツに向けては畑山主将が背番号2の正捕手を射止めた。1年から学年リーダーを務めた統率力が持ち味で、「三振を狙う配球を心掛ける」 と強気な一面を見せる。井島捕手は打撃が強みだ。昨秋の弘前東戦では5回に代打で登場。その後マスクをかぶり、佐藤投手の完投を支えた。3打数2安打と、打撃でも勝利に貢献した。背番号18の田口捕手は送球や捕球の精度が高く、投手からの信頼が厚い。 「継捕」 は別の効果もある。先発を外れた捕手が、相手投手の球筋や配球をベンチから観察してメモをとる。その内容を試合に出ている捕手に伝える。時には味方投手の球筋についての意見も伝える。捕手ならではの視点で、効果的なアドバイスができる。渡辺監督は 「甲子園でも3人の捕手を使う可能性がある」 と話す。 一方、バッテリーをもり立てる野手陣も頼もしい。 チーム一の 「守備職人」 は佐々木聖弥遊撃手 (2年)。大友丈二塁手 (同) とは中学時代からの二遊間コンビ。「あうんの呼吸」 で併殺を狙う。 外野陣は俊足ぞろいで、守備範囲が広い。土井幹太中堅手 (同) と菊地浩介左翼手 (同) はいずれも50メートル走6秒とチーム随一のスピードだ。甲子園特有の 「浜風」 には要注意だが、渡辺監督は 「うちのグラウンドも日本海から強い風が吹く。慣れている」 と話す。 大会までの残り時間は少ない。守備の精度を上げるのは喫緊の課題だ。堅い守備でリズムをつくり、粘り強い攻撃につなげたい。
-宮崎日日新聞掲載-
<毎日新聞> 今春のセンバツに初出場する由利工の野球部員たちは2月18日、由利本荘市の同校で適切な栄養管理について学ぶ講習を受け、体づくりへの知識を深めた。 部員と保護者約90人が参加。上西一弘女子栄養大教授 (栄養学) が講師を務め、「甲子園で勝つためにしっかり食べて、ベストコンディションを目指す」 と題して適切な食事や水分補給の方法について助言した。上西教授は 「1食あたりご飯2合程度」など、具体的な目安を示しながら解説。特に重要な栄養素として鉄分とカルシウムを挙げ、「レシピを工夫しながら、レバーを食べる習慣をつけてほしい」 と呼びかけた。 また 「基本は主食、主菜、副菜や乳製品、果物がそろったバランスがよい食事。体づくりのために、3食以外の補食も活用しよう」ともアドバイス。佐々木聖弥内野手(2年)は「多くの量を食べても、栄養バランスが取れていないと思った。肉だけでなく魚や苦手なイモ類もしっかり食べたい」と話した。 この後、部員たちは本番で実力を発揮するために、プラス思考やリラックスした状態をつくるメンタルトレーニングの方法についても講習を受けた。(川村咲平) 【2012.4.12】 2012(平成24年度)から女子栄養大学栄養生理学研究室(上西一弘教授、埼玉県坂戸市)が、雄物川高校バレーボール部と秋田北高校新体操部に栄養面からの選手サポートを行っている。この事業は、選手強化に向けて秋田県が取り組んでいる 「食で創るスポーツ選手育成事業」 の一環。現在、選手の骨密度や体脂肪率の測定、貧血検査、日常の食事調査など、栄養指導を実施するための基礎データを収集中で、検査結果を基に、今後は選手や保護者を対象にした具体的な食事の指導や1年生を含めた寮生の食事メニューのアドバイスを継続して行っていく考えとのこと。 女子栄養大学は、早寝早起き朝ごはん運動に全面的に協力しています 。
<21世紀枠の詩> 由利工(秋田)、伊万里(佐賀)、膳所(滋賀)
最速142キロの本格派右腕。<平成29年春 由利工 登録選手> [投]佐藤亜蓮(2、大内)、[捕]畑山陸朗(2、象潟)、[一]大日向良太(3、本荘北)、[二]大友丈(2、本荘南)、[三]深川健斗(3、本荘南)、[遊]佐々木聖弥(2、本荘南)、[左]菊地浩介(2、大内)、[中]木村大樹(3、本荘北)、[右]石原龍之介(2、本荘南)、○佐藤皓葵(3、本荘南)、加藤貴明(3、大内)、田口海斗(2、本荘北)、木村裕太(2、本荘北)、佐藤一颯(3、本荘北)、村上翔(3、本荘東)、佐藤隼人(2、鳥海)、伊藤未来(3、出羽)、山崎聖斗(3、象潟)、土井幹太(2、本荘東)、井島虎之介(2、本荘北)、[記]佐藤健太郎、奥山大輝、[責]須田和仁、[監]渡辺義久。<平成27年夏 大内中 登録選手> [投]佐藤亜蓮(3)、[捕]○斉藤泰知(3)、[一]金子道雄(3)、[二]工藤絢太(3)、[三]真坂啓太(3)、[遊]菊地浩介(3)、[左]工藤フ晴斗(3)、[中]小助川颯太(3)、[右]齊藤悠輔(2)、伊藤清人(3)、小林希(3)、伊藤誠生(3)、東海林寛汰(3)、東海林大樹(2)、菊地寧生(2)、斉藤亮太(2)、小松海斗(2)、小林大二(2)、宮崎柊斗(2)、岡部壱佐(1)、[責]田所史世、[監]今村聡。
組み合わせ抽選会 平成30年3月16日(金)