meik<秋田さきがけ> 大相撲春場所で新入幕優勝を果たした尊富士からさかのぼること110年。1914(大正3)年夏場所で史上初の新入幕優勝を飾った両国は秋田県出身だ。大相撲力士名鑑(共同通信社)によると、1892(明治25)年、大仙市南外生まれ。1909(明治42)年夏場所で初土俵を踏んだ。 14年夏場所で新入幕となり、前頭14枚目で9勝1休(10日間制)の好成績を上げ、幕内優勝を果たした。入幕2場所目には関脇に昇進した。173センチ、90キロで足腰、腕力とも強く、稽古場では横綱大錦も勝てないほど実力があったという。やぐら投げ、内掛け、小手投げを得意とし、上位で荒技を振るった。十両から幕内にかけて21連勝を記録。幕内在位20場所で、幕内通算92勝72敗3分預34休、勝率5割6分1厘。最高位は関脇。優勝は新入幕の1回のみ。入間川部屋、出羽海部屋などに所属し、24(大正13)年春場所で引退。年寄「武隈」を襲名した。