スポーツ報知 / 今春から湯沢高野球部(秋田)で指揮を取る奈良省吾監督(24)が、自身の高校野球での悔しさをバネに、指導に励んでいる。社会人3年目。自身の高校野球は、記憶に新しいという。昨夏に甲子園出場を果たした秋田中央高出身の指揮官は、外野手として、2年秋まで4番を打つなどレギュラーだったが、3年時には控えとなった。「僕にとっての高校野球は、充実感よりも悔しさの方が大きい。その悔しさを選手に託す思いで、監督になりました」と明かした。湯沢高は、毎年100人前後が国公立大学に進学する。夏の甲子園が中止となり、野球に区切りをつけ勉強へシフトする選手が出ることも考えられたが、3年生全員が最後までやり切ることを決めた。「もともと野球に対して素直で謙虚な子たちだと思っていたけど、さらに強い意欲を感じましたね」。昨年度の県大会は、すべて地区予選初戦で敗退。「選手たちはまだ、勝つ喜びを知らない。一緒に味わいたい」と指揮官。自粛明けの5月末から練習試合を重ねる中で、「最初は守備が課題だったが、今は守備からリズムを作れるようにになってきた」と手応えもある。まずは代替大会で悲願の1勝を、全力でつかみに行く。(小山内彩希)
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