sinpan<新聞報道> 初心者向けの審判講習会が人気となっている。日本野球機構 (NPB) が主催し、今回が5回目となった2月15日の沖縄市での講習会には過去最多の121人が参加する盛況ぶり。インストラクターを務めたプロ野球で10年以内の若手審判が判定のイロハやコツなどを説明すると、参加者は真剣な表情で聴き入った。会場は広島の1軍キャンプ地にある室内練習場。普段、少年野球の試合で審判を務める 「お父さん審判」 らがプレー中に両手を両膝の上に置く 「Hands on knees」 と呼ばれる構えなど基本動作を練習。「お尻が出ないように」 とアドバイスを受け、「セーフ」 の判定の時には、両腕を両肩の高さまで上げて真横に開き、指先まで伸ばすよう細かな点も指導された。沖縄県出身でNPBの友寄正人審判長 (62)は 「大きなジェスチャーと大きな声で自信を持って判定してほしい。子どもたちのために頑張って」 とエールを送った。この講習会は野球振興の一環として、2018年にスタート。第1回は東京都内で開催し、19年は松山市と東京都内、福島県いわき市の3カ所で実施。それぞれ、女性向けプログラムを取り入れたり、親子参加型にしたりするなど工夫を凝らした。東京都内での開催には予定の約3倍の申し込みがあり、抽選になるほど人気が高かったという。今回はプロ野球の春季キャンプでNPB審判員が集まっている沖縄で開くことになった。