hus<新聞報道> 八街市の住宅に押し入り夫婦にけがを負わせたとして、強盗致傷などの罪に問われた20代の男4人の裁判員裁判初公判が1月19日、千葉地裁で開かれた。4人のうち1人は2017年の夏の甲子園で優勝した埼玉・花咲徳栄高で主将を務めた千丸剛被告(21)。罪状認否で強盗致傷事件について認めた一方、別の窃盗事件では無罪を主張した。<2020.1.31> 昨年4月に強盗目的で住宅に侵入し、住人にけがを負わせたとして千葉県警佐倉署は1月31日、強盗致傷などの疑いで、東京都町田市に住む無職・千丸剛容疑者(20)ら男5人を逮捕したと発表。千丸容疑者は、2017年夏の甲子園で優勝した花咲徳栄高の主将だった。この日、取材に応じた同校野球部の岩井隆監督 (50) は 「残念です」 と声を絞り出した。千丸容疑者らの逮捕容疑は昨年4月26日夜、千葉県八街市の住宅に金品を奪う目的で侵入し、住人の自営業男性 (60) と妻 (58) をバールのようなもので殴るなどしてけがを負わせた疑い。妻が大声を出したため、何も取らずに車を使って逃走した。千丸容疑者ら4人は容疑を認めており、1人は一部否認している。同署によると、住宅は2階建ての一軒家。千丸容疑者らはインターホンを押した後、玄関に出て来た男性を最初に殴打。そのまま玄関から室内に押し入り、妻を襲ったという。当時、住宅の中にいたのは、負傷した2人だけだった。男性は頭骨骨折などの重傷。妻は顔面に切創を負う軽傷だった。誰が男性を殴ったかなど、犯行時の役割分担等については現在捜査中のため、詳細は判明していない。5人がどのようにして知り合ったかも不明だが、全員が顔見知りではなく、犯行時に初対面だった者もいたという。また、被害者と容疑者の間には面識は全くなかった。千丸容疑者らは住宅に侵入する前、犯行を隠すために八街市内に駐車されていた車からナンバープレート2枚を盗み、自分たちの車に付け替えたとして、窃盗容疑でも逮捕されている。逮捕は1月8日で、既に5人とも強盗致傷罪などで起訴されている。千丸容疑者は花咲徳栄高時代、1年秋から 「1番・二塁」 でレギュラーとなり、2年春夏、3年夏と甲子園に3度出場。3年夏は全6試合で2番を打ち、27打数11安打、打率4割7厘と大活躍。同級生の中日・清水達也投手、西武・西川愛也内野手らとともに、チームの埼玉勢初となる夏の甲子園制覇に貢献した。高校卒業後は東都大学リーグの駒大に進学。1年春からリーグ戦に出場するなど将来を嘱望されていたが、1年夏に退部。大学も中退した。千丸容疑者の母校・花咲徳栄高は今春のセンバツ高校野球大会に4年ぶり5度目の出場を決めているが、予定どおり出場する。