5<新聞報道> 国際オリンピック委員会 (IOC) は8日、スイスのローザンヌで理事会を開き、22年夏季ユース五輪ダカール大会に5人制の手打ち野球 「ベースボール5」 を採用することを決めた。ベースボール5は5人対5人で戦う5イニング制の手打ち野球で、177年に国際野球ソフトボール連盟 (WBSC) が用具や球場、人数が少なくても行える都市型の競技としてルールを発表した。ユース五輪とは14~18歳を対象にした競技大会で、2010年から4年に1度開催されている。次回は22年に初めてアフリカ大陸のセネガル・ダカールで行われる。【2018.3.30】 世界野球ソフトボール連盟 (WBSC) はスイス・ローザンヌで1日、ベースボール型の新競技として5人制の 「ベースボール5」 のルールを発表した。2024年のパリ五輪に野球を残すため、バットを使わず、投手もいない 「手打ち野球」 のような新競技でベースボール型競技の魅力を欧州に伝える。球場や道具が必要ないため都市部での開催が可能で、バスケットボールの3on3のように、若者に向けた普及を目指す。20年の東京オリンピック(五輪)後も、野球を24年のパリ五輪に残す。WBSCの強い決意が、ベースボール5に込められた。「ハンドベース」 あるいは 「手打ち野球」 と呼ばれた懐かしい遊びに似た新競技は、野球の弱点を消したもの。パリ五輪までに世界へベースボール型競技の魅力を伝えるとともに、将来的には5人制自体も五輪競技への採用を目指す。野球は、国際オリンピック委員会が本拠地を置き、五輪採用の鍵を握る欧州で著しく認知度が低い。まずはベースボール型の普及が、五輪参加には不可欠だ。「ベースボール5」 は、自分でトスした球を手で打つため、バットが必要ない。柔らかいゴムボールを使うため、グラブも必要ない。野球は道具に多額の費用が必要。その点が途上国を含めた世界的普及の妨げになるが、この新競技には心配がない。塁間13メートルの内野があればOKで、立派な球場を建造しなくても可能だ。