hushouzian<スポーツ紙> 日本サッカー協会元会長 (現相談役) で、Jリーグ初代チェアマンの川淵三郎氏 (82) が1月26日、日本高野連を痛烈に批判した。日本スポーツアナリスト協会が主催し、各競技のデータ分析などを担当するアナリストが集う 「スポーツアナリティクスジャパン2019」 の基調講演に登壇。高知商業高の野球部員がダンスの発表会に出演し、処分が検討されている問題について、旧態依然とした体質とぶった切った。怒りが収まらなかった。川淵氏は 「夢があるから強くなる」 と題した講演で 「現在、一番僕が問題視しているのは高野連の問題」 と切り出し、講演後の囲み取材で、さらに語気を強めた。「怒り心頭ですよ。ダンス部の活動に、何でその高校の野球部が出たらまずいのか。500円を取ったくらいで制裁する権利が高野連のどこにあるのか」 高知商の野球部員は昨年12月、ダンス同好会が500円の入場料を取って開催した発表会にユニホーム姿で出演。日本高野連は 「参加は問題ないが、有料だったことが商業的利用に当たる」 と日本学生野球憲章に抵触するとして、野球部長の謹慎処分が相当と日本学生野球協会審査室に上申した。Jリーグ創設に尽力し、バスケットボール界の改革に携わった実績もある川淵氏は、甲子園などで入場料を取っていることとの整合性がとれないと指摘し 「旧態依然たるもの、体質を変えないと。頭が明治 (時代) 以来変わっていないんじゃないか」と痛烈批判。「高野連は絶対不可侵の神聖な場所であるかのように思っていること自体、僕に言わせたらおかしい」 と訴えた。処分は2月1日に日本学生野球協会審査室会議で決まる。内容によっては、川淵氏の怒りはさらに増しそうだ。