オリックスの上村和裕スカウトは21世紀枠で出場する由利工)の佐藤亜蓮を推す。「東北のなかでは有数の素質の持ち主です。オーソドックスなオーバーハンドで、フォームに悪いクセがないのがいいですね。今はインターネットでいろんな映像が見られるので、そこから参考にする投手が多い。その向上心はいいのですが、無駄な動作を身につけてしまうケースが多いんです。佐藤くんにはそういったところがない。2年秋の段階で145キロ近く投げたパワーもある。潜在能力の塊だと思いますね」。【2018.3.14】<スポーツ紙参照> 練習試合 興南7x-6由利工(13日・具志川球場)。第90回記念センバツ高校野球大会に21世紀枠で初出場する由利工が合宿中の沖縄県内で練習試合を行った。エース右腕の佐藤亜蓮 (新3年) が興南戦に先発し、5回を4安打8奪三振1失点。課題の制球力を向上させて好投した(同日で沖縄合宿打ち上げ)。沖縄合宿最後の練習試合を、手応え十分に締めくくった。興南戦に先発した佐藤亜蓮は5回を投げ、1点を失ったが、毎回の8奪三振。今合宿は球数を制限しながら登板し、11日の沖縄水産戦の3回1失点、12日の宜野湾戦の5回無失点に続く好投となった。「初めての実戦だったけど、球は走っていた」 と合宿を振り返った佐藤亜に、渡辺義久監督 (39) も 「力のある球がしっかりきている」 と高く評価。“脱力” が好投の鍵だ。最速142キロを誇る本格派右腕だが、「(昨秋は) 力を入れないと球がいかなかった」 と吐露。オリックス金子千尋投手を参考に何度も動画を見て、以前より左足をゆっくり振り上げるなど、無駄な力を入れないことを意識した。投球フォームが固まると、課題だった制球力も向上。体幹や下半身の強化も実り、「内角も外角も決めきれるようになった」 と胸を張った。試合は6-7でサヨナラ負けしたが、指揮官は 「まだ試合の中で細かい指示を出していないし、(ベンチ入りの)18人で戦った。けがをせず、乗り切ったのが収穫」 と、チーム全体で6試合を経験できたことを重視。14日に大阪入り後、練習や実戦を通して仕上げていくつもりだ。佐藤亜は 「甘い球もあった。もっと完成度を上げていきたい」 と力強く宣言。※佐藤亜蓮-2001年2月8日、秋田県由利本荘市生まれ、17歳。小3で野球を始め、大内中では軟式野球部に所属。由利工では1年春からベンチ入り、1年秋から背番号1。174センチ、78キロ。右投右打。血液型O。家族は両親。
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