NPOロゴメールouyouhttp://www.asahi.com/koshien/articles/ASL2F6SM2L2FUBUB00M.html 秋田朝日放送 (AAB) のアナウンサーとしてここ数年、高校野球のマネジャーや部員が球場内でするアナウンスの指導をお手伝いしています。今年度の講習会は2月半ば、横手清陵学院に集まった県南の生徒を対象に開きました。まず思ったのは、去年よりも「ささやき声」が減ったこと。自信を持って話す子が増えましたね。色っぽい独特な話し方になる女の子もたまにいるけど、その学校が引き継いできた「伝統」みたいなものもあるみたい。元気さ、はつらつさは高校生の特権! 思い切ってやってほしい。試合で感極まって、涙声のアナウンスになってしまう子もたまにいます。でも「あり」だと思います。プロとして仕事をしているわけではないんです。それも高校生らしさだと思う。ただ、大事なことは球場にきている多くの人にしっかりと情報を伝えること。マイクを口に近づけすぎず、語尾を伸ばさず、早口にならないことを心がけてほしい。選手を支える裏方さんですが、テレビの中継に声が入ることもありますよ。責任感を持ちつつも、今しかできないことを楽しんでください。私が秋田高2年の夏、野球部が県代表になって甲子園に行きました。アルプス席の暑さと応援のすごい盛り上がりを覚えています。実際、大歓声で場内アナウンスがよく聞こえないこともあります。でも、選手の紹介の時は、みんなしっかり聞いているんです。当時は放送部に所属していたので、持っていった録音機で応援の様子を録音し、学校に帰ってから校内放送で流しました。卒業後も、高校野球ってなぜか気になります。「近所のお兄ちゃんが甲子園に出るかも」っていう身近な感じが強いからでしょうか。色々なことに一生懸命だったあの頃の自分に、重ね合わせているのかもしれません。仕事でなかなか応援に行けないのが残念ですけど。今年、100回目の夏を迎えます。すごいですね。秋田の場合、どの学校が代表になるのかわからない。誰にでもチャンスはあるから、余計にドキドキするんです。(聞き手・山田佳毅)