NPOロゴメールouyou<新聞報道> http://www.asahi.com/koshien/articles/ASL2G5RH8L2GUBUB00G.html 全国高校野球選手権秋田大会に向けた公式記録の講習会が2月3日~11日、県内各地であった。地方大会の記録をつける各校のマネジャーらの技術向上を目的に、毎年、県高校野球連盟がこの時期に開いている。4日、秋田中央高校で開かれた講習会には、県央の学校の部員やマネジャーら約40人が参加した。今年度から、社会人野球などの公式記録員を務める嵯峨康弘さん (56) が、講師として生徒を指導した。参加者は先輩に教わったり自分で勉強したりして、スコアの書き方を理解している生徒がほとんど。ただ、地方大会の正規の記録として今後も残るため、責任は重い。参加者はみな真剣なまなざしでメモを取った。嵯峨さんは基本的な記入の説明は省き、間違えて記録しがちな妨害プレーやサヨナラゲームを取り上げ、注意を促した。「目で球だけを追ってはだめ。全体の動きを把握するように」「試合開始前や、開始と同時にすること」 など、記録員が留意すべき点も挙げた。講習会の後半は試合の映像をスクリーンで流し、正確に記録する 「実技」 も実施した。今後は、秋田を含む全国の地方大会などで 「タイブレーク制」 が採用される。12回を終えて同点の場合、13回からは前の回から継続する打順で、無死一、二塁の場面から始める特別ルールだが、導入決定から日が浅く、記録員の多くは未経験だ。イニングの間に区別する線を引くことや、数字の検算でタイブレークの走者を忘れないことなど、従来と違う点を嵯峨さんは指摘した。「難しいことはありません。大切なのは、自分で判断できる基準をしっかり持つことです」。明桜マネジャーの成田胡桃さんと本川莉瑚さん (ともに1年) は、いつも公式記録の書き方を教え合う仲だ。成田さんは 「初めて聞く話もあった。妨害プレーは難しい」。男鹿工部員の菅生空駿さん (1年) は 「タイブレークの書き方で理解できないところがあったので、とても勉強になった」 と話した。(山田佳毅)