3鹿角小坂地区の花輪、十和田、小坂3高校の統合に関する協議会 (委員20人) は1月25日、鹿角市十和田市民センターで第2回会議を開き、統合校の基本理念・設置学科・設置場所などについて検討。【2017.12.23】鹿角きりたんぽFM  鹿角市、小坂町の3つの高校の統合に向けて、秋田県教育庁が地元の意見を集める協議会が設置され、場所や学科などについて話し合いを始めました。県教育庁では、およそ7年から10年後の統合をめざしています。県教育庁が去年3月にまとめた第七次の高校整備計画では、鹿角市と小坂町の3つの高校を統合することとし、地元からも同じ内容の要望や意向が出されています。第七次の整備計画では、県内5つの地区の統合が盛り込まれていて、鹿角地区の協議会の設置は能代地区に続く2番めです。鹿角地区の協議会は来年3月まで4回の会議が予定されていて、県教育庁ではそこで地元の意見を集め、来年度に始める統合校の基本構想の策定に生かしていく方針です。協議事項は、統合校の基本理念、設置する学科、設置する場所や敷地などで、最後に報告書をとりまとめる計画です。委員は、統合する花輪、十和田、小坂の3つの高校のPTA、同窓会のほか、元学校長、地元の市、町の教育委員会、産業団体の代表など20人です。初会議が12月22日に花輪の複合施設 「コモッセ」 で開かれ、県教育庁側は 「10年後、20年後のこの地域の子どもたちをどのような高校で学ばせるべきかという視点でご協議いただきたい」 と求めました。この日、委員からは、もたせたい科について、即戦力を育てる工業、発展産業の電子やIT、外国語、また進学者の育成などの求めがありました。ほかの意見として、「スポーツが強い鹿角の特色を生かせるといい」とか、「ほかにない特色をもたせた学校にしたい」、また「交通の便が良く、通いやすい場所に設置してほしい」などの意見が出されました。会長に就任した元学校長で、市社会福祉協議会会長の石井勲さんは、「みんなで意見を出し合い、未来の子どもたちにより良い高校の環境をつくっていけたらいい」と話しています。県教育庁は統合時期の見とおしについて、これまでの他地区の経験を踏まえ、「基本構想の策定の着手から最短で6、7年、遅くとも10年後ぐらいには統合したい」 としています。