cover 甲子園出場は2000年のセンバツが最後、大藤監督曰く現状は 「私学3強」。 【2017.9.20】秋田県強化アドバイザー 大藤敏行氏(中京大中京) 来春享栄野球部顧問に就任。中京大中京の監督として2009年夏の甲子園で優勝し、退任後はU-18W杯の高校日本代表ヘッドコーチなどを務めた大藤敏行氏 (55、現野球部顧問) が同校を退職し、来年4月から享栄の野球部顧問に就任する。享栄が次期監督として招聘するもので、当面はグラウンド外から柴垣旭延監督 (76) をサポートする。大藤氏はU-18日本代表次期監督の有力候補で、任期が切れる2年後に柴垣監督の後を引き継ぐ見通し。関係者によると4月から享栄側と大藤氏側で話し合いが持たれ、合意に達したもようだ。享栄史上初となるOB以外の監督就任。長年しのぎを削ったライバル校への転出は大きな反響を呼びそうだ。実績のある高校野球の監督がライバル校へ転出したケースでは、東邦 (愛知) から大垣日大( 岐阜) に移った阪口慶三監督らの例がある。ただ、阪口監督は県外への転出。転任のある公立校を除くと、強豪校を率いた監督が別の高校を指揮する場合は他の都道府県に移る場合が多い。同県で移ったケースでは取手二-常総学院(茨城)の木内幸男監督、宇和島東-済美(愛媛)の上甲正典監督 (故人) などがあるが、強化を始めたばかりの新進校である場合がほとんど。大藤氏のように同県の伝統あるライバル校に移るのは 東北-仙台育英の竹田利秋監督 の例はあるが、異例中の異例と言える。