<新聞報道> 1回戦の日大三-履正社で、選手交代について審判にミスがあったことが同日、大会本部から発表された。この試合では9回表、履正社の攻撃で、日大三の投手桜井が先頭に四球を与えて2番手の岡部と交代。中堅へと移った。二死から再び桜井が登板し、岡部は中堅へ回った。しかし、桜井は3連打を許して、岡部に再び交代。桜井は中堅へとまた移った。結局桜井は、投手-中堅-投手-中堅と変わり、試合終了まで出場した。同試合の幹事審判だった日本高野連の木嶋一黄・審判技術顧問によると、公認野球規則5・10(d)【原注】で 「同一イニングでは、投手が一度ある守備位置についたら、再び投手となる以外に他の守備位置に移ることはできないし、投手に戻ってから投手以外の守備位置に移ることもできない」 とされており、今回はそれに該当する。本来なら、桜井が2度の登板を終えて中堅へ移る時点で指摘すべきことだったとした。一方で、公認野球規則8・02(b)【注2】では 「審判員が、規則に反した裁定を下したにもかかわらず、アピールもなく定められた期間が過ぎてしまったあとでは、たとえ審判員が、その誤りに気づいても、その裁定を訂正することはできない」 とある。つまり、プレーが再開された時点で、桜井の2度目の中堅への交代は有効となった。試合は5-5の9回表に履正社が猛攻で7点を奪い、試合を決めた。その裏に桜井は3番打者として右前打を打っていたが、本来ならこの打席はなかったことになる。
記事検索
人気記事
カテゴリ別アーカイブ
QRコード
記事検索
月別アーカイブ
カテゴリ別アーカイブ
記事検索