sinpan4回目を数えた今回は、110人の応募があり、書類選考を通過した男女60人が6泊7日の日程で実技や座学を受講した。日本野球機構 (NPB) は2013年、審判の技術向上を目的にプロ野球の審判学校を創設。以前は一般公募やプロ野球OBなどをスカウトして採用していたが、現在は同校を修了し、適性が認められなければ、プロ野球の審判にはなれない仕組みとなっている。【2016.12.19】日本野球機構 (NPB) 主催のアンパイアスクールが12月19日報道陣に公開。今年で4回目となるスクールはロッテ浦和球場 (さいたま市) で行われ、プロ審判員から草野球の審判員として腕を磨こうという60人が冬空に大声を張り上げた。過去最高齢となる70歳で挑戦した東京杉並区の金沢義人さんは 「かなり内容が濃くてついていくのが大変」 といいながらも、的確なさばきで講師陣からも高い評価を受けた。18年前、息子さんが中学の硬式野球部に入ったのをきっかけに、審判を目指した。60歳でゼネコンを定年退職し、現在は同区内の中学で指導するかたわら、社会人チームの試合などで審判を務める・夏の甲子園に出場した熊本秀岳館高校野球部3年の野村奏斗さん(17)は、プロ審判を目指すひとり。残念ながら甲子園では出場かなわずボールボーイを務めたが、実は中学2年から審判の道を志していたという。「選手としてプロになるのは難しいが、審判は頑張れば技術が身につく」 と決意。スクールでは 「プロ審判員のジャッジ、キレなどをみて感激した」 と目を輝かせた。既に同スクール卒業生では、1期生の青木昴審判員がプロ審判として活躍中。NPBでは 「このスクールから多くの審判員が誕生してほしい」 としている。