nansiki社会人野球は2018年度から、中学野球は2018年度秋(新チーム)からの導入を予定。【2016.12.21】 新規格のボールは平成29年12月発売予定で、1938年に全国統一球が導入されてから7代目。現行品は弾み過ぎるとの指摘が多いことを踏まえ、バウンドを抑えつつ、飛距離は維持。硬式球でプレーする感覚に近づけた。通常は反発係数を下げると飛ばなくなるが、表面のくぼみの面積を広くして空気抵抗を減らすなど改良を加え、飛距離の低下防止を実現した。全国大会6度制覇の石川星稜中顧問田中辰治教諭は、「正直、戸惑いは感じる。前回のボール変更でも野球が大きく変わった」 で、作戦や指導法などで対応を余儀なくされる。小学生向け新ボールの発売は再来年だが、価格は現行品と同程度(530~600円)になる見込みでも、一度に大量購入となれば負担は大きい。新ボール導入の大きな狙いとなっている軟式と硬式との移行をスムーズにすることには多くの関係者が賛同する。社会人軟式野球を経てプロ野球ヤクルト入団の菊沢竜佑投手も 「垣根が低くなるのはいいこと」。 【2016.12.02】全日本軟式野球連盟と野球ボール工業会は12月1日、都内で会見し、軟式ボールの新意匠の概要を発表。従来のA号 (一般向け) B号(中学生向け) C号(小学生向け)を、M号 (メジャー、中学生以上向け) J号(ジュニア、小学生向け) に変更。バウンドの高さは約15%抑える一方、変形しにくくすることで空気抵抗を減らし、飛距離アップを実現。衝撃値は約1%増と安全性はそのままに、打球感などをより硬式ボールに近づけた。新意匠は2005年以来となり、次世代ボールで7代目。発売時期は、M号が17年12月、J号が18年後半の予定で、価格も現行ボール程度 (A号600円) となる見込みだ。中学生向けの規格を一般向けに統一した経緯について、全日本軟式野球連盟は 「中学生の体格は (対象のボールを導入した約60年間で) 大きく伸びたので」 と説明。B号からM号では、大きさが70ミリから72ミリに、重さは135グラムから138グラムに、それぞれ増すが 「身長、体重、手の大きさなども加味して、多面的に判断した」 とした。