三塁手は三塁走者がベースから離れた後にも走者にタッチしたかのように見えたが、試合後に日野高審判副委員長は 「(タッチが)成立していない」 と説明。8月13日(土)明徳義塾(高知)-境(鳥取)、8回裏明徳義塾の三塁走者西村外野手が、ランダウンプレーの末に生還し、セーフの判定を受けた。場面は一死2、3塁から代打寺西の遊ゴロで三塁走者が飛び出し、三本間に挟まれた。その間に二塁走者西浦が三塁ベースへ到達。捕手からボールを受け取った三塁手がまず二塁走者にタッチし、そのあと塁を離れた三塁走者にもタッチした。2人の走者が同じ塁上にいる状況でともにタッチされた場合、三塁走者に優先権が発生し、二塁走者がアウトになる。三塁塁審は二塁走者にアウトを宣告したが、三塁走者の西村は自分がアウトになったと勘違いし、ゆっくりとホームへ向かった(中継では塁を離れた三塁走者がタッチされているのがわかる)。しかし、三塁走者の西村はそのままホームイン。これが明徳義塾にとってダメ押し点へとつながった。明徳義塾と境の一戦は、ともに予選参加校が高知29校、鳥取25校と最も少ない地域同士の対戦だった一方で、甲子園常連校などが県外から選手をスカウトなどして集める野球留学生は県立の境が0人、明徳義塾がベンチ入り全員の18人と興味深いカードだった。