bunkaメッセージトーク、山田一貴(能代商-能代南)、保坂祐樹(能代商-能代二)、伊藤健也(角館-太田)、岡本昌真(大曲工-美郷)、工藤慶(秋田商-将軍野)。秋田県高校野球強化プロジェクトのこれまでを振り返る 「5年間の総括の会」 が2月13日、秋田市文化会館である。この間、甲子園で熱戦を繰り広げた県内高OBが当時を振り返る。強化プロジェクトのアドバイザーらによるパネルディスカッションも。主催は県教育委員会と県高校野球連盟。<毎日新聞> 「5年で甲子園4強」 の目標を掲げ、2011年度に始まった 「県高校野球強化プロジェクト」。県勢は1998年から続いた夏の初戦連続敗退を 「13」 でストップし、春夏通算で6勝した。最高成績は昨夏の8強。事業は来年度も続く見通しだが、いったんは5年の節目を迎える。強化プロジェクトは県高校野球界に何をもたらし、どんな課題を浮き彫りにしたのか。関係者へのインタビューから考える。初回は昨夏、県勢20年ぶりの8強を飾った秋田商、太田直監督から−−。−− 「8強」 は学校としては80年ぶりの快挙でした。強化プロジェクトの恩恵を最も受けたのでは? 正直なところ、最初は強化プロジェクトに否定的でした。チームに横やりを入れられるんじゃないかって。 でも実際は違った。アドバイザーは監督経験者が多い。「このままで行けよ」 って、僕の考えを尊重してくれた。じっくりと面倒を見て、ここぞという時は叱ってくれた。プロジェクトが1、2年で終わったら、こうはならなかったでしょう。 −− 特に印象に残ったことは。 アドバイザーの前田さん(正治・日本新薬元監督)から、今年度は 「監督の考えは選手に伝わらなければ意味がない」 と繰り返し言われました。だから今の3年生とは何度も話し合いを重ねた。 アドバイザー以外にも、講演などで大勢の方から話を聞けました。いろんな考え、方法論があり、それらが食い違うこともあった。でも、そうした多様な話を聞けたこと自体が良かった。 −− では、物足りなかったところは。 ないですね(笑い)。でもやっぱりチームは監督、部長、コーチが作るもの。いずれは独り立ちしなければとは思っています。 −− 各地で私立高が台頭しています。「壁」 は感じますか。 あるでしょうね。でも、「公立」 を言い訳にしたらダメ。これなら負けないという強みを、じっくりと磨くのが大切です。甲子園は準々決勝まで進めば必ず強豪校と当たる。そこを乗り越えなければ、と考えるきっかけを与えてくれたのが強化プロジェクトです。【聞き手・山本康介】