oomagarikou打たせて取る、持ち味 / 藤木敦也投手(3年)、2月の茨城合宿で紅白戦に登板した際は、守備の乱れで失点しながらも粘り強い投球を披露した。緩急を付けた投球で、打たせて取るのが持ち味だ。野球を始めた小学2年から投手一筋。高校1年の練習試合では18奪三振を記録したことも。冬場は徹底したダッシュで体を絞り、動きにキレが出てきた。色紙でスペルを間違えたのはご愛嬌。眼前のできることからしっかり取り組む 「Just Do It」 の精神で大舞台に臨む。◇長打を量産、好調維持 / 堀江丈内野手(3年)、2月の茨城合宿では紅白戦で長打を量産し好調をアピールした。冬に打撃の調子を崩すことが多かったが、今年はひそかに手応えを感じている。西仙北中3年の時に県大会で3位に輝いた。一度は満足し、高校で野球を続けるか迷ったが、仲間に誘われて入部した。今はしみじみと野球を続けていてよかったと思う。色紙には、最終学年に悔いが残らないよう 「本気 」と記した。鋭い打球を甲子園でも放つつもりだ。◇攻守とも俊足生かす / 石井裕也内野手(2年)、昨年秋の東北大会準決勝で、八回に代走として登場。二塁から激走し逆転のホームに滑り込んだ。ここぞという時に、足を生かした走塁や守備でチームに貢献している。内外野を問わず守れる器用さを持ち、三塁手や右翼手の役もこなしたことも。この春卒業した先輩たちに憧れて大曲工に進んだ。双子の兄は西仙北で野球を続けるライバルだ。色紙には 「大志行深」 と記した。甲子園でも、日々精進して自分を深めていく。◇堅守を披露できれば / 浅利賢宏捕手(2年)、色紙には阿部大樹監督の言葉 「姿即心」 と記した。日々の姿は心を反映するとの意味だ。勉強や学校生活にも真剣に取り組み、野球に打ち込む基礎を固めなければと思っている。中学2年生から捕手を務める。投手をもり立て、相手打線を思い通りに抑えた時の快感は何物にも代え難い。甲子園の夢をかなえようと大曲工に進み、1年目にして晴れ舞台に。どんな球も体を張って受け止める堅守を披露できれば、この上ない喜びだ。◇食事も修行5キロ増量 / 守沢康陽外野手(2年) 、1年生ながら昨年秋の大会で12試合に出場した。打率3割2分1厘。レギュラー争いの激しい左翼手の一人として、日々鍛錬する。野球部OB父光春さんに影響を受けて大曲工に。「常」 に全力で取り組んで実力を付けて上 「昇」 したいとの思いから、色紙には 「常昇」 と記した。冬場は激しい練習をこなしながら、食事も修行と位置付けて5キロの増量に成功した。甲子園では全国レベルの好投手たちを打ち崩すことを夢見ている。◇鍛錬でフォーム安定 / 佐々木優斗投手(2年)、3月上旬の福島合宿で、直球のみで主力打者をねじ伏せた。公式戦の登板経験はまだないとはいえ、成長著しい投手の一人だ。昨年夏は体調を崩して思うように投げられなかった。秋からの筋力トレーニングや走り込みで投球フォームが安定した。兄大基さんは野球部OBだ。色紙には 「華」 と書いた。甲子園できれいな花を咲かせるためには根がしっかりしていなければ、との阿部大樹監督の言葉を現実のものにするつもりだ。