kakukou7月30日の練習に社会人野球TDKから佐藤智洋投手(25、右、富士大-男鹿工-男鹿東)と二木健投手(甲、22、左、明桜-岩見三内)が打撃投手して参加。(日刊スポーツ紙面から)第96回全国高校野球選手権(8月9日開幕、阪神甲子園球場)に秋田代表で出場する角館ナインを応援しようと、角館の町が盛り上がりを見せている。試合日時が未定にもかかわらず、応援臨時列車には予約殺到。JR角館駅から学校まで続く商店街は応援ポスターが切れ目なく張られている。春夏通じて初、県南地区からも45年ぶりの甲子園だけに、熱気は高まるばかりだ。湯沢淳監督(38)千葉天馬主将(3年)らは29日、秋田県庁を訪問して晴れ舞台での活躍を誓った。角館がお祭り騒ぎになっている。創部83年目にして初の甲子園には関係者、OBだけでなく多くの地元の人々が駆けつけるとみられる。現在JRが横手駅発着で甲子園入場券、弁当4食込みの臨時寝台列車(2万6000円)を企画しているが、抽選会前で試合日程も決まっていないのに、問い合わせだけで定員の240人が満杯の状態。通常の一般販売は見送られることになりそうだ。町内で顔を合わせると、朝も晩も礼儀正しくあいさつする角館ナインの快挙に、町もお祝いムード一色だ。菓子店、美容室など仙北市角館町内のほとんどの店舗に「おめでとう角館高校」のポスターが飾られている。主催の朝日新聞、地元紙によるものが大半だが、それだけでは足りずに学校周辺の南高通り商店街はポスターを自主制作し、民家にも配布した。駅前にある手芸店「白岩屋」の長男で角館OBの菊地道彦さん(49)は「個人に応援する人も心を1つに」と応援ポロシャツ250枚を発注。白地に学校カラーの古代紫色で校章と「角館」の文字が入ったものを希望者に配り、応援の一体感を高めようとしている。千葉主将は「町を歩いていると声をかけてもらえる。多くの店で優勝セールもやっている」と驚きを隠せない。ナインも期待に応えるために調整を続けている。甲子園対策として長袖のアンダーシャツを着用。雪に覆われる冬場に使うビニールハウス内で素振りを繰り返す。千葉主将は「暑さ対策は万全です」と自信たっぷりだ。甲子園での目標は「全てのチームに勝つ」。熱い応援を味方に角館旋風を起こす。