4<日本経済新聞> 天才的なバッティング技術で「打撃の神様」と呼ばれ、監督としても前人未到のV9を達成した元プロ野球巨人軍の川上哲治氏が28日午後4時58分、東京都稲城市の病院で老衰のため死去した。93歳だった。不動の四番打者として活躍、赤バットを使いプロ野球ファンをわかせた。1961年に巨人監督に就任。14シーズンで11回のリーグ優勝を飾り、全て日本一を達成。野球殿堂入りした65年からは長嶋茂雄、王貞治のON砲を擁して9連覇の金字塔を打ち立てた。監督を退いてからは野球解説者として活躍する傍ら、少年野球の指導にも注力し、92年には球界初の文化功労者に選ばれた。74年12月、日本経済新聞に「私の履歴書」を連載した。・巨人監督としてV9を達成した「打撃の神様」 川上哲治氏が、2013(平成25年)10月28日 逝去、熊本工から1938年に東京巨人軍に投手として入団、その後、打者に転向。赤バットがトレードマークで39年には打率3割3分8厘で、史上最年少の19歳で首位打者を獲得。人間離れした打撃術から「打撃の神様」といわれた。61年に巨人監督に就き、65~73年まで9年連続リーグ優勝、日本一の黄金期を築いた。「ボールが止まって見える」の名言を残している。