<毎日新聞> http://mainichi.jp/sports/news/20121214k0000e050198000c.html
<北海道地区、遠軽> 地域活性化に積極的に関わり、町内施設の除草作業などに全校生徒が参加。野球未経験者も入部してくる野球部は、文武両道の校訓のもとで午後7時完全下校の少ない練習時間の中、重点を絞った練習メニューや始業前1時間の朝練習など選手個々の創意工夫で効率化を図っている。
<東北地区、いわき海星> 福島県内唯一の水産・海洋系高校で、東日本大震災では津波により校舎、施設、グラウンドが壊滅的被害を受けた。約2カ月に及ぶ遠洋航海実習が年3度あり、全員がそろって練習できないハンディを抱えながら、部員たちは震災の逆境も乗り越えて2年連続で秋季県16強入りを果たした。

<関東・東京地区、日立一> 「人とのつながり」を重視し、ミーティング室の設置や社会人、大学との連携、美術館見学など人間味豊かな球児の育成に努める。東日本大震災後は大槌(岩手)の野球部との交流をはじめ、仮設住宅への弁当宅配、小学校の仮設校舎への引っ越し作業などボランティア活動に従事した。
<東海地区、豊川> 野球部員は毎朝7時の部訓斉唱に始まり、近隣住民への感謝の意を込めて、野球場周辺の落ち葉拾いや除草作業などの美化活動をはじめ、校門でのあいさつ運動、交差点での交通安全指導なども行いながら日々の練習に打ち込んでいる。オフシーズンの障害者施設慰問も恒例行事。
<北信越地区、五泉> 「文武両道」の校風にならい野球部員の大学進学率も高く、補習にも積極参加するなど、部活動と授業の両立を図っている。部全体で進路希望実現に向けた雰囲気作りをするなど、何事も「全員」で取り組む姿勢が浸透しており、市主催イベントでは野球部が裏方として運営参加している。
<近畿地区、堀川> 府内有数の進学校のため、7時間授業や放課後補習、学校からグラウンドまで自転車で30分以上掛かるなど難条件を抱えながら、特別待遇なしの真の文武両道を目指して高校野球らしい野球部を目指してきた。朝の校内外清掃、街頭あいさつは恒例。第28回大会(56年)で8強入り。
<中国地区、益田翔陽> 益田産、益田工の統合で誕生した県内初の複合型専門高校。現場実習や各種資格取得の補習などに取り組むため、日々の少ない全体練習を休日の練習時間確保で補っている。創部時は連合チームとしてスタートしたが、全員が地元出身者という強い絆で結ばれ、今秋県大会初優勝を果たした。
<四国地区、土佐> 県有数の進学校。私学ながら特待生制度を採用せず、「全力疾走」「右文尚武(文武両道)」の伝統を守り続けながら、部員の半数以上が野球部合宿所で自治運営による厳格な寮生活を送る。過去10度の甲子園出場を果たした古豪だが、第65回大会(93年)を最後に遠ざかっている
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<九州地区、門司学園> 門司、門司北の再編統合により開校した中高一貫校。日々の練習時間は2時間以内、高校入学者が男子約20人と少なく部員確保さえ困難な中、秋の福岡大会は決勝まで進出。練習後に監督、主将が協議して作る練習計画表を部員全員が把握することで、効率的な練習を実現している。