enomot<週刊ベースボール> 球界の奇人と言われる西鉄・榎本喜八だが、その奇行の中には、周囲の思い込みもある。5月20日、小倉球場でのロッテ戦がそうだった。この日、榎本は守備練習でもヘルメットをつけたまま。相手のロッテからは「お年寄りが張り切るとすごいな。ヘルメットつきのフィールディングだぜ」と、古巣だけに遠慮のないひやかしの声が上がっていた。実は、榎本は帽子を忘れただけだった。マネジャーに代わりの帽子を探させたが、なかなか見つからず、ヘルメットで守備練習をしていたという。結局、ワンサイズ小さいものしかなかったようだが、「まあ、いいでしょう。私は何をかぶっても似合いますから」と笑顔で話し、それをかぶった。<2012.3.30> 史上最年少31歳で2000本安打、「ミスターオリオンズ」、伝説多数元祖 「安打製造機」 榎本喜八選手(西鉄-毎日)が2012(平成24年)3月14日、大腸がんのため死去、75歳。京都府出身、早稲田実、1955(昭和30年)パリーグ新人王を獲得。60年と66年の2度リーグ首位打者、ベストナイン9回。打率3割以上を6度マークし「安打製造機」の異名。72年に西鉄(現西武)に移籍、その年限りで現役を引退。プロ通算成績は18年間で2314安打、246本塁打、打率2割9分8厘。引退後は球界とは無縁の生活を送っていた。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A6%8E%E6%9C%AC%E5%96%9C%E5%85%AB