秋田県の高校野球を強化するため秋田県教育委員会が設置した秋田県高校野球強化プロジェクト委員会(委員長・岩見茂秋田県野球協会会長)は、この度「秋田県高校野球の総合的戦略」をまとめ、4月28日秋田市で開催された秋田県高校野球連盟評議員・理事会で発表。「主な内容」<目標>甲子園で活躍できるチームの育成、5年間でベスト4入り<4つの戦略(技術・戦術・医科学・環境)>各戦略を3~5項目に細分化し重点的に取り組むべき38の課題と強化策を網羅。
その内容は、平成23年1月24日の第1回会合でアドバイザーから示されたアドバイスに沿った内容で、特には目新しいものはなく、総花的印象を否めず。まとめられた強化策は、従前からも各高校や関係者が取り組んできた実績があり、それでもその何処が至らずに秋田県勢が夏甲子園13年連続で初戦敗退してきたのか、そして今後それをどう補完していくべきなのかという客観的総括と分析、具体的展望(5年間で甲子園4強というのも一例)が欠けているのが最大の問題点、並列的に課題と戦略を列挙していったら38になりましたでは、総じて全体を強化しなくてはいけないという至極当然の結論で、甲子園連敗脱出のためには一体何を最優先して強化しなくてはいけないのかという秋田県知事の肝入りで県費を投じてまで設立した強化委員会の趣旨がぼやけてきている。今回作成の戦略は、実質は委員会事務局(秋田県)でまとめられたものであり、教科書通りの無難な内容で、批判を受けない議会答弁書を読んでいる感じがして、野球指導経験のある職員も作成に関与したと想像されるが、文面に強化への熱意・執念が伝わってこないのが残念である。
【2011.3.10】県費を投じている秋田県高校野球強化プロジェクト委員会は、現在どのように機能していますか。
今回センバツ出場「大館鳳鳴」への具体的フォローはどのようになっているのでしょうか。委員会アドバイザー(6名)からの具体的アドバイスはありますか。強化PTにとって絶好の試金石だと思うのですが。今春も有望球児の県外校進学が確実な状況で、県勢強化には一刻の猶予もなく、極めて深刻な現況です。【早朝夜話】