kamada東京六大学・東都大学の胴上げ投手は中学の先輩・後輩 鎌田祐哉 (早稲田大3年-秋田経法大付-秋田北) vs 石川雅規 (青山学院大2年-秋田商-秋田北)。一方の鎌田祐哉もアッパレな活躍だった。昨季まで3勝10敗、完投なしの投手が強力打線の法政大相手に11奪三振、1走者の完封勝利、7回までパーフェクトであわや35年ぶりかというゲームだった。1学年下の石川雅規とは対象的に183cmの長身、143kmのストレートと2種類のスライダーで今季一躍早稲田大右のエースとして11季ぶりの優勝に貢献した。鎌田は高校時代右のエース (高2夏の新チーム後の秋田市内リーグ戦初戦先発) と言われながら左のエース金沢博和 (JT) の陰に隠れがちで甲子園でも登板の機会はなかった。今季から采配の野村監督の指導のもと大きく成長し、高校同期の金澤投手とともにドラフト候補に成長。石川も鎌田も中学時代は全県大会に出場していないし目立った活躍もしていない。2人が高校時代直接投げ合ったかは定かでないが、両者とも高校 → 大学と確実にステップアップしている。6月の大学選手権で2人が決勝で投げ合う姿を是非観たいものである。今から6月が楽しみである。(敬称略)※平成11年6月発行 「熱球通信」 より再掲。